金融リテラシー向上
金融や証券、そして経済全般について、基礎から学びたいという方の扉です。
お金についてご家族で語り合えるような、気楽な読み物としてもご活用いただけます。
記事数
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【第5章】物価の状況を知る ~消費者物価指数、企業物価指数と企業向けサービス価格指数
物価とは物価とは何か渡辺努東京大学教授は、その著作である「物価とは何か」において、物価安定の理想の姿を「蚊柱」に例えて以下のように説明しています。「遠くから見ると蚊柱は一定の場所にとどまる一つの塊に見えるが、近づくと見えてくるのは個々の蚊が活発に動き回る姿である。個々の蚊は自由奔放
【第4章】雇用の状況を知る~完全失業率と有効求人倍率
雇用環境は経済循環の重要構成要素経済活動の循環経済活動は、消費(需要)、生産(供給)、雇用、所得で構成され、これらが循環するメカニズムが成り立っています。このメカニズムが、好循環に入ると、景気は拡大局面に入ります。景気の拡大① 消費(商品やサービスに対する需要)が増加② 生産
【第3章】生産・在庫・出荷の動きから景気を読む ~鉱工業生産指数
鉱工業生産指数の概要鉱工業生産指数とはある一定期間内における鉱工業部門の生産量の変動を示す指数です。具体的には、ある基準期の生産量を100として、その後の期間の生産量をその基準期に対する相対値で表した指数です。その他、鉱工業部門の出荷量の変動を示す出荷指数、および、在庫量の変動を示
【第2章】景気判断に必要な重要経済指標
GDP(国内総生産)~景気判断の最も基本的な指標です以下ご参照下さい。ライフマネーラボ/金融リテラシー向上/経済指標入門/【第1章】経済成長の尺度~GDP景気動向指数 ~ 多くの統計を統合して景気を判断します景気動向指数の目的内閣府の経済社会総合研究所から毎月発表されます。
【第1章】経済成長の尺度~GDP
GDPの基本最も重要な経済指標 GDP(Gross Domestic Product)GDPは、Gross Domestic Productの略称で、「国内総生産」のことを指します。一国の経済の規模や、その変化(動き)をつかむうえで、経済指標としては最も基本的でかつ重要な指標です。
【第0章】はじめに
本講座は、「ライフマネーラボ」/「金融リテラシー向上」における第2弾の企画となります。題目は、「経済指標 入門編」です。今後、連載形式にて順次投稿して参ります。本稿巻末に、今後の連載予定を掲載しましたのでご参照下さい。経済指標の役割新聞やテレビ、そしてネットの経済関係ニュースで、
【第10章】日本銀行の役割 ~日本の金融政策
日本銀行(日銀)とは日銀の概要日銀は日本銀行法によって定められている認可法人であり、日本の中央銀行です。政府機関や株式会社ではありません。(日銀HPより抜粋)資本金について1億円で、そのうち政府からの出資額は5,500万円を下回ってはならないことが日本銀行法で規定されています。残
【第9章】経済と景気・物価・金利のまとめ
景気・物価・金利の復習まず、第7章と第8章、並びに、金利についての復習から始めます。景気循環(第7章の復習)私たちが現実に経験している経済は、消費や生産活動が活発に行われている「好景気」と、反対に消費が低迷し生産活動が停滞している「不景気」の状態があります。好景気のピークを「景気の山
【第8章】経済の状況 ~インフレーションとデフレーション
はじめに、第7章のクイズの回答から始めましょう。第7章クイズ景気が後退しているとき、世の中の経済の状況として、一般的に、最も起こり難い現象は次のうちどれでしょうか?1. 債券価格が上がる(金利が下がる)2. 物価が下がる3. 株価が上がる回答3.株価が上がる景気が後退期に入る
【第7章】経済の状況 ~景気について
はじめに、第6章のクイズの回答です。第6章クイズ資本主義経済では、自由主義及び市場主義経済体制を土台としています。特に、企業間での自由な競争が、より良い商品やサービスを生み、適正な価格形成を担保することになります。市場が独占や寡占状態に陥ってしまわないように、政府は、独占禁止法を制定し、常時、監