古代ギリシャ エジプト プトレマイオス2世 (285-246BC.) オクタドラクマ金貨 272-270BC. Fr528 Sear7789 (VF+)

プトレマイオス2世ピラデルポスは、プトレマイオス朝エジプトのファラオであり、同母姉であり妻でもあるアルシノエ2世との強い結びつきのため、「兄弟（姉弟）愛」という意味のピラデルポスという異名を持つ。ヘブライ人の経典を公用語のギリシア語に翻訳させた人物であり、その翻訳は70人訳聖書と呼ばれ、現存する最古の旧約聖書の原版となった。

表面に描かれているのは「左にプトレマイオス2世、右にアルシノエ2世」であり、実姉弟で夫婦でもありました。アルシノエ2世は、先王プトレマイオス1世の娘で、二度の政略結婚をしますが目の前で2番目の夫に1番目の夫との間に授かった2人の子供を殺されます。前280年、最終的に子孫を残すためにエジプト王であった実弟のプトレマイオス2世と姉弟結婚し、共同統治を行いました。共同統治者として外交・戦略面において多大な影響力を及ぼしたとされています。

古代コインでも男女が刻印されているコインは非常に珍しく、共同統治時代に発行されたコインとされており。歴史を感じる1枚です。また、裏面には「左にプトレマイオス1世、右にベレニケ1世」であり、プトレマイオス2世とアルシノエ2世の実の親が刻印されており、家族のコインとも言えます。

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